朝晩がぐっと涼しくなり、空気が澄んで遠くの山並みまで見渡せる。秋は一年でいちばん登山が気持ちいい季節です。いっぽうで、夏と同じ装備で行くと「稜線で風に吹かれて寒い」「日没が早くて下山が暗くなった」といった失敗が起きやすい季節でもあります。
この記事では、SUNCAのスタッフが秋の登山に必要な装備を16点選び、それぞれ「どんなシーンで使うか」「重量(軽さ)」「特徴」をまとめました。すべて店頭・通販で今すぐ買える在庫ありのアイテムです。
秋の登山で押さえたい3つのポイント
- 気温差に対応する:登り始めと稜線、休憩中で体感温度が10℃以上変わります。脱ぎ着しやすい薄手のレイヤーを重ねます。
- 風と濡れを防ぐ:秋の稜線は風が強く、登山道は朝露や落ち葉で濡れています。ウインドシェルと防水シューズが効きます。
- 日没が早い:10月は17時台に暗くなります。日帰りでもライトを必ず持ちましょう。
そのうえで、荷物が増えがちな秋こそ軽量化がものを言います。以下、各アイテムに重量を記載していますので、パッキングの参考にしてください。
1. レイヤリング(重ね着)
秋山は「朝5℃・昼15℃・稜線は風」が普通。薄手を重ねて、こまめに脱ぎ着できる構成が基本です。
01 ベースレイヤー | RIDGE MOUNTAIN GEAR
Poly Basic Long Sleeve Shirt
重量 約185g(Mサイズ)
価格 ¥17,300(税込)
使うシーン
秋の登山のベースレイヤー(肌着の上の1枚目)として。朝の冷え込みから日中の登りまで、これ1枚で通せる長袖シャツです。
特徴
104g/㎡の軽量ポリエステルに、伸縮率の違う2種のストレッチ糸を使って360°に伸びる生地。防シワ性が高く、ザックのポケットに押し込んでもすぐ形が戻ります。青森・黒石の工場で縫製された日本製。
02 行動中の保温着 | CAYL
Snap Alpha Pullover
重量 119g(Sサイズ)
価格 ¥24,200(税込)
使うシーン
歩いている最中に着る「アクティブインサレーション」。気温10℃前後の稜線でも、汗を逃がしながら体温を保てるので脱ぎ着の回数が減ります。
特徴
Polartec® Alpha Direct 90を採用。ポケットもジッパーも省いたプルオーバー設計で、この軽さ。裾のドローコードと袖のサムホールで冷気の侵入を防ぎ、ウインドシェルと重ねると保温性がさらに上がります。
03 休憩時の保温着 | THE NORTH FACE
バーサベントフリースジャケット
重量 約345g(Lサイズ・メーカー公表値)
価格 ¥20,900(税込)
使うシーン
山頂や休憩中の保温用に。行動中はザックに入れておき、立ち止まったらすぐ羽織る「休憩着」として秋に活躍します。
特徴
軽量なポリエステルスウェットと通気性の高いフリースの2素材構成。首まわりを温めるスタンドカラーに、両サイドはファスナーポケット。ZIP IN ZIP対応なので、TNFのシェルと連結して冬まで使えます。
04 ウインドシェル | MOUNTAIN EQUIPMENT
AEROFOIL FULL ZIP JACKET
重量 120g
価格 ¥20,900(税込)
使うシーン
稜線の風対策に。秋は天気が良くても風で一気に体感温度が下がるので、常にザックの取り出しやすい場所に入れておきたい1枚です。
特徴
限界まで軽くした二重織ソフトシェル(EXOLITE 45)。ヘルメット対応フード、YKKジッパー、チェストポケットに本体を収納できるパッカブル仕様。カラビナループ付きなので外付けもできます。
2. パンツ
夏のショーツから、風を防げるソフトシェルパンツへ切り替える時期です。
05 ソフトシェルパンツ | MOUNTAIN EQUIPMENT
IBEX MOUNTAIN PANT
重量 450g
価格 ¥17,050(税込)
使うシーン
トレッキングから岩場のある登山まで、秋〜春のメインパンツに。気温変化の大きい秋山で、1本で朝晩の寒さと日中の登りに対応します。
特徴
ストレッチ二重織ソフトシェル(EXOLITE 210)のアルパインフィット。太もも・ヒップにジッパーポケット、ウエスト裏はマイクロフリース。裾はマウンテンブーツ対応のマチ付きです。
3. 足元
落ち葉と朝露で滑りやすく、濡れやすいのが秋の登山道。防水性とグリップを優先します。
06 防水シューズ | MERRELL
MOAB SPEED STORM GORE-TEX® BOA
重量 メーカー非公表(参考:同シリーズのMOAB SPEED 2は片足340g)
価格 ¥25,300(税込)
使うシーン
朝露や落ち葉で濡れた秋の登山道に。防水シューズなら、ぬかるみや小さな渡渉を気にせず歩けます。
特徴
GORE-TEX®メンブレン搭載の防水ハイブリッドシューズ。ダイヤル式のBOA®フィットシステムで手袋をしたまま締め直せます。ミッドソールはFLOATPRO™、アウトソールはVibram ECOSTEP RECYCLE。軽さ重視なら同じMOAB SPEEDシリーズのMOAB SPEED 2 JELLYも候補です。
07 ソックス | NEUTRALWORKS
NSD REGULAR SOCKS
重量 メーカー非公表
価格 ¥2,530(税込)
使うシーン
長時間歩く日のソックスに。秋は靴の中が蒸れにくく、消臭機能が効いてくる季節です。小屋泊で履き替える1足としても。
特徴
汗のニオイを消臭する「マキシフレッシュ」糸とコットンの編み立て。消臭機能は洗濯で復元します。履き口は締め付けが少なく、ずり落ちにくいフィット感。サイズは22〜28cmの3展開。
4. 頭と手の防寒
体感温度を左右するのは末端。小さくて軽いので、迷ったら持っていくのが正解です。
08 ハット | RIDGE MOUNTAIN GEAR
Enough Hat
重量 約53g
価格 ¥9,200(税込)
使うシーン
日差しがまだ強い秋の日中と、小雨のときに。ツバ全周のハットは首の日焼けも防げるので、木陰の少ない稜線歩きに向きます。
特徴
本体は撥水・防風性のある東レStunner®ナイロン、汗止めはCOOLMAX®。頭周りはゴムで調整でき、ワンサイズ。香川県観音寺市で作られています。
09 ハンドウォーマー | AXESQUIN
ウールハンドウォーマー
重量 24g(メーカー公表値)
価格 ¥3,520(税込)
使うシーン
秋の早朝スタートや山頂での休憩に。指先が出ているので、靴ひもを結ぶ・写真を撮る・地図を見るといった動作がそのままできます。
特徴
圧縮加工したメリノウールのインターロック編み。適度な厚みとナチュラルなストレッチ性があり、濡れても冷たくなりにくいのがウールの強み。防臭抗菌性も備えます。
5. バックパックと収納
防寒着が増える分、容量に少し余裕のあるザックと、中を整理する小物が効いてきます。
10 バックパック | CAYL
Mari Roll Top X-pac
重量 約523g(27〜32L)
価格 ¥33,000(税込)
使うシーン
日帰りから小屋泊まで、秋山の荷物量にちょうどいい27〜32L。防寒着が増える季節でもロールトップで容量を調整できます。
特徴
フロントのダブルジッパーで下の荷物にも直接アクセスできるのがMariの特徴。左右の大型外ポケットにはボトルやウェアをすぐ出し入れ。推奨パッキング重量は8kg以下で、軽量装備と相性のいいULバックパックです。
11 サコッシュ | CAYL
Seorak 3
重量 約45g
価格 ¥9,570(税込)
使うシーン
スマホ・行動食・地図など、歩きながら取り出したいものを入れるサコッシュ。ザックを下ろさずに済むので休憩のテンポが良くなります。
特徴
強靭なCorduraナイロンにアップデートされたCAYLの定番。薄マチの縦型で動きの邪魔にならず、両サイドのリフレクターバンジーコードが落下を防ぎます。ショルダーは3Dエアメッシュで通気性も確保。
12 スタッフサック | RIDGE MOUNTAIN GEAR
Case M
重量 約28g
価格 ¥5,000(税込)
使うシーン
防寒着や小物をまとめるスタッフサックに。秋はレイヤーが増えるぶん、ザックの中の整理が歩きやすさに直結します。
特徴
Dyneema® Composite Fabric製。シルナイロンのように滑ってザック内で位置が変わらず、荷物が整理しやすいのがポイント。カラーはNickel Grey・Solid Black・Cyan Blueの3色。
6. 水と食事
涼しくなると水分補給を忘れがち。温かい食事は秋山の楽しみのひとつです。
13 ボトル | and wander
nalgen 0.5L Tritan
重量 90g
価格 ¥2,970(税込)
使うシーン
行動中の水分補給と、行動食の容器に。秋は喉の渇きに気づきにくいので、手の届く外ポケットに入れておくのが基本です。
特徴
気密性が高く、パッキンがないので洗いやすいナルゲンボトル。BPAフリー樹脂。and wanderのオリジナル柄プリント。満水容量は約0.5L。
14 クッカー | EVERNEW
Ti Storage pot 560 + VESUV Windshield
重量 87g + 24g
価格 ¥3,850(税込)
使うシーン
山頂で温かいものを食べたくなる季節に。家で作った料理をこの容器に入れて持って上がり、そのまま火にかけて温められます。
特徴
直火にかけられるチタン製の保存容器(0.4mm厚、日本製)。アルコールストーブと組み合わせるなら、たった24gでゴトクと風防を兼ねるVESUV Windshield 0.9Lを追加すると、風の強い稜線でもお湯が沸かせます。
7. 日没後・泊まりの装備
日没が早い秋は、日帰りでもライトを常備。泊まりなら夜の冷え込み対策を。
15 ランタン | GOAL ZERO
Crush Light Chroma
重量 91g
価格 ¥4,180(税込)
使うシーン
秋は日没が早く、下山が夕方にかかりがち。折りたたむと15mmになるこのランタンをザックに常備しておくと安心です。小屋泊・テント泊の照明にも。
特徴
最大60ルーメンのLED、7色に変更可能。内蔵バッテリーで最大35時間点灯、本体上部のソーラーパネルとUSBで充電できます。防水仕様。
16 スリーピングマット | EXPED
Ultra 3R M
重量 465g(Mサイズ)
価格 ¥28,050(税込)
使うシーン
秋のテント泊・避難小屋泊に。夜間の冷え込みが本格化する季節は、マットの断熱性(R値)が睡眠の質を左右します。
特徴
R値2.9、対応下限温度-5℃。60g/㎡のTexpedloft断熱材を空気室に封入した超軽量マットで、厚さ7cmのクレードルコンフォート設計。呼気を使わずに膨らませるシュノッツェルポンプバッグが付属します。
重量まとめ
今回紹介した装備の重量一覧です(メーカー公表値・目安)。ウェアは着用分を除き、ザックに入れる装備だけで合計すると1.5kg前後に収まります。
| # | アイテム | ブランド | 重量 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 01 | Poly Basic Long Sleeve Shirt | RIDGE MOUNTAIN GEAR | 約185g(Mサイズ) | ¥17,300 |
| 02 | Snap Alpha Pullover | CAYL | 119g(Sサイズ) | ¥24,200 |
| 03 | バーサベントフリースジャケット | THE NORTH FACE | 約345g(L) | ¥20,900 |
| 04 | AEROFOIL FULL ZIP JACKET | MOUNTAIN EQUIPMENT | 120g | ¥20,900 |
| 05 | IBEX MOUNTAIN PANT | MOUNTAIN EQUIPMENT | 450g | ¥17,050 |
| 06 | MOAB SPEED STORM GORE-TEX® BOA | MERRELL | 非公表 | ¥25,300 |
| 07 | NSD REGULAR SOCKS | NEUTRALWORKS | 非公表 | ¥2,530 |
| 08 | Enough Hat | RIDGE MOUNTAIN GEAR | 約53g | ¥9,200 |
| 09 | ウールハンドウォーマー | AXESQUIN | 24g | ¥3,520 |
| 10 | Mari Roll Top X-pac | CAYL | 約523g(27〜32L) | ¥33,000 |
| 11 | Seorak 3 | CAYL | 約45g | ¥9,570 |
| 12 | Case M | RIDGE MOUNTAIN GEAR | 約28g | ¥5,000 |
| 13 | nalgen 0.5L Tritan | and wander | 90g | ¥2,970 |
| 14 | Ti Storage pot 560 + VESUV Windshield | EVERNEW | 87g + 24g | ¥3,850 |
| 15 | Crush Light Chroma | GOAL ZERO | 91g | ¥4,180 |
| 16 | Ultra 3R M | EXPED | 465g(Mサイズ) | ¥28,050 |
まとめ
秋の登山は「重ねて調整できるウェア」「風と濡れへの備え」「早い日没への備え」の3つを押さえれば、一年でいちばん快適に歩ける季節です。今回のアイテムはすべて熊本のSUNCA店頭で実物をご覧いただけます。サイズ感や組み合わせのご相談もお気軽にどうぞ。
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